「給料」と「仕事の機会」、人事評価を反映してほしいのはどっち?

AI要約

リクルートマネジメントソリューションズが実施した「働く人の本音調査2024」によると、現在の年収に満足している人は全体の3割未満であり、半数近い人が不満を感じていることが明らかになった。

特に50代の満足度が低く、人事評価において給料の反映を希望する割合が高い一方、実際の評価では希望との乖離があることが分かった。

調査は25~59歳の正社員8376人を対象に行われ、給料や人事評価に関する課題が明らかになった。

「給料」と「仕事の機会」、人事評価を反映してほしいのはどっち?

 リクルートマネジメントソリューションズ(東京都港区)は、「働く人の本音調査2024」を実施した。25~59歳の正社員で現在の年収に満足している人は27.2%だった。

 今の年収にある程度満足している人は27.2%(「あてはまる」4.8%、「どちらかといえばあてはまる」22.4%の計)で、全体の3割に満たないことが明らかになった。

 今の年収に満足していない人は45.2%(「あてはまらない」21.2%、「どちらかといえばあてはまらない」24.0%の計)で、半数近い人が不満を感じていた。

 比較的年収が高いと考えられる50代の満足度を見ても、現在の年収に満足している人はわずか29.2%(「あてはまる」5.2%、「どちらかといえばあてはまる」24.0%の計)だった。

 人事評価を反映してほしいのは「A:給料(月給や賞与の増減)」と「B:仕事の機会(希望する仕事が任されたり、異動希望がかなうこと)」のどちらかを聞いた。「A」が29.2%、「どちらかといえばA」が45.8%で、75.0%の人は「人事評価は機会よりも給料に反映してほしい」と希望していることが分かった。

 一方、実際に自分の会社で人事評価がより反映されているのは、「A」(13.4%)と「どちらかといえばA」(37.9%)を合わせて51.3%にとどまっており、人事評価に対する希望と実態に乖離(かいり)がある人が一定数いることが明らかになった。

 調査は従業員規模が50人以上の企業に勤める25~59歳の正社員8376人を対象に、3月19~29日にインターネットで実施した。