「中間管理職の削減」を生き残るために必要なスキルとは（海外）
専門家は中間管理職の削減が短絡的であると指摘しており、中間管理職は若手社員をサポートする存在であると述べている。
中間管理職にはコミュニケーション力や共感力などのソフトスキルを身につけることで、存在意義を示すべきだという意見がある。
企業は中間管理職を削減することでコスト削減やZ世代の要求に応えようとしているが、これは短絡的なアプローチであり、中間管理職の重要性を見直す必要がある。
企業は中間管理職を削減しているが、それは短絡的なやり方かもしれないと専門家は指摘している。
中間管理職は若手社員をサポートする存在なのだという。
専門家は「欠けている部分がある」という理由だけで管理職を解雇すべきではないと話している。
中間管理職は長らく職場のたたかれ役と見られてきた。従業員は直属の上司をお節介で時代遅れ、自分の手柄を横取りする存在だと見ているようだ。
だがそれは、中間管理職を完全に解雇するような問題ではないと企業向けトレーニング・プラットフォーム、スキルソフト（Skillsoft）のビジネス・リーダーシップ担当のバイスプレジデント、コマ・ガンディ（Koma Gandy）はBusiness Insiderに語っている。
それよりも、中間管理職を価値あるものにすることを我々は考えなければならない。
ガンディによるとその答えは、より優れた「パワー」のあるソフトスキルを身につけることにあるという。
コミュニケーション力と傾聴力を改善し、共感力を高め、心の知能指数であるEQを身につければ、中間管理職は「グレート・アンボス（中間管理職の大削減）」から自らを救うことができるとガンディは話している。
しかし、そのためには企業のリーダーが管理職に投資してスキルを育成する必要がある。
「どうすればその仲間を排除できるかを考えるよりも、その仲間に寄り添ってみたらどうだろうか」とガンディは話す。
企業はコスト削減の手段として、中間管理職を切り捨てている。
それは、Z世代が管理職を嫌っていることや、リモートワークによってオフィス文化が変化していることに対応するためでもある。
「アンボス（ボスを外す）」の支持者たちは、「アンボス」によってZ世代がより自主性を持つようになり、彼らの仕事ぶりを向上させることができると考えている。
しかし、これは短絡的なやり方だとガンディは言う。中間管理職は若手社員や新卒社員の指導をする存在だ。
社会人となったZ世代は、自分自身のメンタルヘルスとワークライフバランスを優先しており、優れたマネジャーとはこうしたことを第一に考える人だとガンディは話している。
「Z世代が職場に求めることのいくつかは、中間管理職というまさにこのトレンドが排除しようとしている人々によって、独自に促進される可能性がある」
