中国金融エリート、6400万円の報酬上限とボーナス返還に直面-関係者

AI要約

中国金融界で高額報酬が制限される動きが加速している。国内最大級の金融コングロマリットが上級社員に対し厳しい制限を課しており、一部従業員には過年度分の報酬の返還を求めている。

国有企業も同様に報酬に制限を設け、一部投資信託の運用担当者も報酬の返還を求められている。中国の金融業界全体で高額報酬に制限がかけられる流れになっている。

習近平国家主席の「共同富裕」運動に従い、金融業界の報酬に対する規制が強化されており、これからは高額報酬を得ることは難しくなる可能性が高い。

(ブルームバーグ): 中国金融界で働く人々が高額報酬を得る時代は急速に終わりを迎えつつある。習近平国家主席の「共同富裕」運動に従い、業界大手の一角が新たな厳しい制限を課し始めた。

事情に詳しい複数の関係者によると、国内最大級の金融コングロマリットは上級社員に対し、繰り延べボーナスの受け取りを見送るよう求めている。税引き前報酬の上限290万元(約6400万円)を順守するため過年度分の返還を求めるケースもあるという。

国有企業では招商局集団や中国光大集団、中国中信集団などが最近、一部従業員に指針を伝えた。部外秘情報だとして関係者が匿名を条件に話した。また、一部投資信託の運用担当者も過年度に得た報酬のうち指針に沿わない部分を返還するよう圧力を受けているという。

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原題:China’s Financial Elite Face $400,000 Pay Caps, Bonus Clawbacks(抜粋)

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