スイス、バーゼル3の銀行資本規制を予定通り導入へ-UBSに打撃

AI要約

スイス政府は、国際的な銀行に求められる資本規制を来年1月1日から導入する方針を示した。

UBSグループは競争で不利な立場になる可能性がある。

米国と欧州連合の実施スケジュールずれが規制導入に影響を与える可能性がある。

(ブルームバーグ): スイス政府は26日、国際的な銀行に求められる資本規制を予定通り来年1月1日から導入する方針を示した。同規制を巡っては米国で議論が続いており、スイスの銀行最大手UBSグループは競争で不利な立場になる可能性がある。

スイス連邦参事会(内閣)は、最近の情勢を鑑みた上で「幾つかの国では導入が遅れているが、現在のスケジュールから逸脱する理由は見当たらない」と説明した。

ブルームバーグは先週、UBSグループを含むスイスの銀行が政府に対して、各行のトレーディング勘定に関する部分について規制施行の先送りを求めたと報じた。

スイスと欧州連合(EU)当局はいずれも、「バーゼル3」の最終化として知られる今回の規制を来年から導入する予定だったが、米国の実施が見通せないとして、EUは実施を1年遅らせる計画だ。

「バーゼル3」最終化、EUが実施を1年延期へ-関係者 (2)

原題:Switzerland Sticks to Bank Capital Schedule in Blow to UBS (1)

(抜粋)

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