ビットコインとエヌビディア株の急落、一獲千金狙う投資家に冷や水

AI要約

ビットコインとエヌビディア株の価格が急落し、市場が揺れている。

投資家はリスクを避けるため、状況に注視している。

しかし、世界の株式市場や金相場は引き続き好調である。

(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)ビットコインと米エヌビディア株は、市場で最もホットな取引が一方行の賭けとは程遠いものであることを貪欲な投資家に思い起こさせた。

ビットコインは24日、昨年初めの暗号資産市場の回復局面開始以降で最大の下げを記録。投資家はさらなる痛みを回避するため、6万ドルがテクニカル分析上の底値になることを望んでいる。

一方、人工知能(AI)革命の申し子であるエヌビディアの株価は7%近く下落し、時価総額は過去3営業日で約4300億ドル(約68兆6000億円)消失した。1企業の3日間の消失額としては過去最大。

長期的に見れば、両資産は依然として驚異的なリターンを上げている。ただ、金利が「より高くより長く」維持されるとの見通しが市場を覆う中、今回の動揺を受けてある疑問が再浮上している。それは、モメンタムトレードに亀裂が入ったことは、リスク選好の見通しが一段と厳しくなっている可能性を示唆しているのか、というものだ。

ペッパーストーン・グループの調査責任者クリス・ウェストン氏は「人々は今、モメンタムがもろ刃の剣であることを理解しつつある」と指摘した。

ビットコインは25日に安定し、約3%上昇して6万1000ドルを回復。アジア株およびハイテク株の比重が大きいナスダック100指数の先物はともに上昇した。こうした動きは、世界の株式や金相場、暗号資産などがここ1年で上昇したことが追い風となり、投資家のセンチメントが堅調に推移していることを示唆している。

原題:Bitcoin and Nvidia Slumps Jolt Market’s Get-Rich-Quick Brigade(抜粋)

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