中国不動産開発の佳兆業、清算巡る審理を8月12日に延期-香港裁判所
香港の裁判所は、中国の不動産開発会社、佳兆業集団に対し、清算回避のための債務計画に取り組む期限を7週間延長した。
佳兆業は経営難に陥り、清算を求める訴訟に対抗しており、再編案がまだ公にされていない。
主要債権者グループが佳兆業の借入金の35%以上を保有し、再編の必要性が高まっている。
(ブルームバーグ): 香港の裁判所は24日、中国の不動産開発会社、佳兆業集団に対し、清算回避に向けた債務計画に取り組むようあと7週間の猶予を与えた。これが最後のチャンスかもしれないとも警告した。
裁判所判事はこの日、佳兆業の清算を求める申し立てに関する審理を8月12日に延期すると発表し、「もしこの間に進展がなければ、これ以上の延期を認めるかどうかは分からない」と述べた。
深圳に本社を置く佳兆業は、かつて中国のクレジット市場における好景気の象徴だったが、会社清算の訴えを巡りほぼ1年間争ってきた。
経営難に陥った同社は、オフショア債のデフォルト(債務不履行)から2年以上が経過してもなお、再編案を公に提示していない。24日の審理で再編条件は明らかにされなかった。
この清算訴訟は、シンガポールを拠点とするヘッジファンドによって最初に提起され、その後、今年3月に主要債権者グループによって引き継がれた。佳兆業による昨年10月付の取引所届け出によれば、この債権者グループは同社のオフショア借入金123億ドル(約1兆9600億円)の35%余りについて債権を保有・管理している。
原題:Kaisa Avoids Liquidation for Now But Restructuring Plan Needed (抜粋)
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