スバルのDNAはゼロ戦から受け継がれている!! 零式艦上戦闘機52型の勇姿にシビレた!![復刻・2013年の話題]

AI要約

『永遠の0』に触発された、ゼロ戦エンジン始動イベントの模様がリポートされる。

アメリカの航空博物館が所有する珍しい零式艦上戦闘機52型の搭載エンジンがかけられる。

中島飛行機のゼロ戦開発から現在の富士重工業への経緯について触れられる。

スバルのDNAはゼロ戦から受け継がれている!! 零式艦上戦闘機52型の勇姿にシビレた!![復刻・2013年の話題]

 本誌『ベストカー』にて、インパクトの強い話題を取り上げる連載企画『文京区発 写真で見る衝撃の真実』。数ある企画の中から、富士重工=スバルのルーツであるゼロ戦取材の記事をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年5月26日号に掲載した記事の再録版となります)。

文/写真:ベストカー編集部

 180万部を超える大ヒット小説『永遠の0』(講談社文庫刊・百田尚樹著)を読んで、涙した読者諸兄も多いと思う。

 本企画担当もそのひとりで、今年12月に公開される岡田准一主演の同映画は絶対に見に行かねばと心に決めております。

 さておき、そうした「ほやほや」ファンである担当のもとに、「ゼロ戦のエンジンをかけるので見においで」というイベント通知が届いたのでありました。

 今回一部プレスと抽選客を呼んでエンジンを始動するのは、アメリカ・カリフォルニア州にある民間航空博物館「プレーンズ・オブ・フェーム」が所有する零式艦上戦闘機52型。

 太平洋戦争中の1944年にサイパン島へ不時着したもので、米軍がほぼ無傷の状態で収容した機体だという。

 機体は当時のままで、栄21型エンジンも一部の部品が交換されているものの、ほとんど当時のまま。

 当時のボディに当時のエンジンが搭載され、かつ飛行可能な状態にあるゼロ戦は世界でこの一機だけだという(過去1978年と1995年の2回、日本に持ち込まれており、そのさいは実際に飛行している)。

 今回は残念ながら飛行はないものの、「日本初の飛行場が所沢に誕生して昨年で100年目となる記念」ということで、このゼロ戦が所沢航空公園にやってきた。

 クルマ好きの読者諸兄ならばご承知のとおり、ゼロ戦を開発・作製したのは現在の富士重工業の前身である中島飛行機。

 もともと終戦時、ゼロ戦が着陸時に出す車輪を使って何か別のものが作れないかということでスクーターを作製、それが大ヒットしたことが今の富士重工の基礎を支えている。