アップルの生成AI、EU域内での「年内適用見合わせ」 規制理由に

AI要約

米アップルはEU域内で生成AIを利用した新サービスを提供しない方針を明らかにした。

アップルはDMAによる規制上の不確実性を理由に、アップルインテリジェンスを今年EU利用者に提供しないと述べた。

EUのDMAにより、アップルはプライバシーやデータセキュリティーへの懸念からサービス提供を見送るとした。

アップルの生成AI、EU域内での「年内適用見合わせ」 規制理由に

 米アップルは21日、生成AI(人工知能)を使った新サービスについて、年内は欧州連合(EU)域内で提供しない方針を明らかにした。巨大IT企業を規制するEUのデジタル市場法(DMA)に「規制上の不確実性」があるためという。欧米メディアが報じた。

 アップルは10日、独自に開発した生成AI「アップルインテリジェンス」を発表。端末上の情報をAIが分析し、最適な機能を提供するという。今秋から英語でサービスを始める。対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」の機能をiPhoneなどで使えるようになる予定だ。

 だが、アップルは21日の声明で、アップルインテリジェンスは「今年はEUの利用者に提供できないと考えている」と表明した。EUのDMAにより「利用者のプライバシーやデータセキュリティーを危険にさらし、製品の完全性が損なわれる可能性があると懸念している」と説明した。