ユーロ圏総合PMI、6月速報値は50.8に大幅低下 需要減少

AI要約

ユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が前月比で大幅に低下し、需要が減少した。サービス業には減速の兆候が見られ、製造業も悪化した。

総合PMIは予想を下回ったものの、過去4カ月間は好不況の分かれ目である50を上回る結果となった。

インフレ圧力が弱まり、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げの可能性が高まった。製造業には回復の兆しが見られず、サービス産出価格指数も低水準となった。

[ロンドン 21日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた6月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.8となり、前月の52.2から大幅に低下した。需要が2月以来初めて減少した。サービス業に減速の兆候が見られ、製造業はさらに悪化した。

総合PMIはロイターがまとめた予想(52.5)を下回った。ただ、好不況の分かれ目である50は4カ月連続で上回った。

サービスPMIは52.6で、前月の53.2から低下。ロイター調査では53.5に上昇すると予想されていた。

一方、インフレ圧力は弱まり、欧州中央銀行(ECB)の年内の追加利下げを後押しする内容となった。サービス産出価格指数は54.2から53.7に低下、約3年ぶりの低水準だった。

製造業はこのところの回復の兆しが反転。PMIは47.3から45.6へと6カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。ロイターがまとめた予想は47.9だった。