〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.82%高、独1.03%高(20日)

AI要約

欧州株式市場は20日、軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数は2週間ぶりの高値水準を記録。フランスでの政治混乱に対する懸念後退し、テクノロジー株や不動産株が買われた。英株も堅調に推移し、イングランド銀行の政策金利据え置きに対する利下げの可能性示唆が相場を押し上げた。

FTSEの構成銘柄では、JDスポーツ・ファッションが上昇率トップ。一方、オカド・グループは急落。DAXでは医療機器のザルトリウスが買われたが、日用品大手ヘンケルが売られた。

欧州株はスイス国立銀行の利下げ決定も下支えされ、9割以上の銘柄が上昇。エネルギー大手シーメンス・エナジーも買われたが、ヘルスケア大手フレゼニウスは売られた。

 【ロンドン時事】20日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比67.35ポイント(0.82%)高の8272.46と、7日以来約2週間ぶりの高値水準でこの日の取引を終えた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.03%高、フランスCAC40種指数は1.34%高、ストックス欧州600種指数は0.88%高だった。

 欧州株は、フランスでの政治混乱に対する懸念が後退したことで、テクノロジー株や不動産株を中心に幅広く買われた。スイス国立銀行(中央銀行)の利下げ決定も下支えした。一方、英株も堅調に推移。イングランド銀行(中銀)が政策金利を据え置く一方、利下げの可能性を示唆したことで、相場は押し上げられた。

 FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが5.09%高と上昇率トップ。産金大手フレスニロが4.44%高、商業用不動産のランド・セキュリティーズは4.43%高と続いた。一方、オンライン食品販売大手オカド・グループは12.06%安と急落。投資会社ハーグリーブス・ランズダウンは1.65%安だった。

 DAXでは、9割以上の銘柄が上昇。医療機器のザルトリウスが4.58%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.45%高、スポーツ用品大手アディダスが2.88%高と買われた半面、日用品大手ヘンケルが1.13%安やヘルスケア大手フレゼニウスが0.56%安が売られた。