使用済みマヨネーズボトル 資源循環に向けた取り組み開始へ 「キユーピー」と「味の素」が異例のタッグ
食品大手の「キユーピー」と「味の素」がマヨネーズボトルのリサイクルに取り組む。両社は競合しながらも協力し、環境への貢献を目指す。
ボトルにはポリエチレン素材が使用されており、これまでリサイクルが難航していたが、今回再利用を目指す。ライバル企業の取り組みに注目が集まる。
両社が実証実験を行い、神奈川県内の店舗に回収ボックスを設置。環境への取り組みが加速している中、協力する動きが広がっている。
これまでできなかったマヨネーズのボトルのリサイクル。ライバル企業が商品では競争しつつ、リサイクルという環境への取り組みではタッグを組み、実証実験を行います。
食品大手の「キユーピー」と「味の素」は、家庭で使い終わったマヨネーズボトルを回収する取り組みを始めます。
味の素 サステナビリティ推進部 島淳人グループ長
「環境への貢献という部分におきましては、個社でやれることは限られているという共通認識を持っている。2社で協力することで、マヨネーズの環境価値をさらに高めていきたい」
現在、国内のマヨネーズシェアあわせて75%を占めている両社。ボトルには商品の品質などを保持するためにポリエチレン素材が使われていますが、これまで技術がなかったことから、使用済みボトルから新しいボトルを作るリサイクルは行われてきませんでした。
今回、ライバル企業の両社が異例のタッグを組んで、今後、マヨネーズボトルを飲料ペットボトルのように、再び資源として利用することを目指します。
来月1日から1年間、回収ボックスを神奈川県内のイトーヨーカドーに設置し、今後、両社は流通や自治体も含めた実証実験を行っていきます。
先月、「日清オイリオグループ」と「キユーピー」が発表した使用済みの油付きペットボトルの回収実証実験に続き、ライバル同士が環境への取り組みで協力する動きが加速しています。