若さゆえの特権を最大限活用…。20代・30代こそ「米国株長期投資」が最適な理由【若手税理士が解説】

AI要約

投資と聞くと、一般的には株式を売り買いするというイメージがあるかもしれませんが、それは短期の株式投資のことを指します。

投資信託は、基本的に長期的な運用で、10年以上の長い目を見てじんわりと運用益を出す方法です。

若いうちから始める長期投資は、時間を投資に回せる若さの特権を活かして、お金を増やす確率を高めることができます。

若さゆえの特権を最大限活用…。20代・30代こそ「米国株長期投資」が最適な理由【若手税理士が解説】

「若いうちから投資を始めるべき」という言葉をよく耳にしますが、その理由を明確に知ることで、投資を始める意欲が湧くかもしれません。投資と聞くと詐欺やリスクを心配される方も多いと思いますが、リスクを理解し、学びながら納得して行う投資は有益です。平均年齢が60代の税理士業界で、23歳で税理士登録をし、26歳で独立を果たした安江一勢氏の著書『26歳の自分に受けさせたいお金の講義』(すばる舎)から、一部を抜粋して紹介する本連載。安江氏が、これから投資を始める若い方におすすめの投資方法を解説します。

投資と聞くと、一般的には株式を売り買いするというイメージがあるかもしれませんが、それは短期の株式投資のことを指します。

それに対して投資信託は、基本的に長期的な運用です。10年以上の長い目を見て投資をすることで、じんわりと運用益を出していく方法です。そのため、出したお金が減るという元本割れのリスクは短期売買よりも少なく、そのぶん返ってくるお金のリターンも短期売買よりは少ないです。

今日投資したお金が来年には2倍になっているということは、投資信託による投資においては基本的にあり得ません。そういうものではないのです。

短期売買により継続的な利益を出すためには、大きなお金を動かすか、プロ以上の知識を身につけるしか方法がありません。当然そういう道を目指すのも悪くはないですが、それは投資が大好きな人しか足を踏み入れることができないでしょう。

もし、あなたにそこまでの情熱がないのであれば、短期売買による株式投資をすることはやめておきましょう。勝つ確率が限りなく低いですから。

それであれば長期的にじっくりと運用をする投資信託での投資をおこない、将来に向けた貯金と積み立てを、お金を増やしながら賢くおこなっていきましょう。この恩恵を最大限に受けられるのは「若さ」という武器を差し出せるからです。

長期投資は若いうちからはじめることができれば、高い確率でお金を増やしていくことができます。時間を投資にまわすことができるのは、若さゆえの特権なのです。

たとえば投資初心者にもっともオススメで、多くの人がおこなっている方法としては、貯金代わりに、毎月1万円ずつを投資信託に預け入れ、アメリカの主要株式で運用するというものがあります。

アメリカの主要株式とは、主にS&P500のことを指します。これはアメリカで上場している会社の代表的な500銘柄から平均的な株価を出したもので、アメリカ経済と連動すると言われています。AppleやAmazonなどの世界的企業が名を連ねており、それらの会社が成長をすればするほど、株価は上がっていくことになります。

つまり、アメリカの経済が下火にならない限り、理論上株価は上がり続けることになり、中長期的に保有をしておくと、運用益が出やすくなります。

ただ、あくまで「理論上」です。未来はどうなるかわからないうえに、投資なので、確定はできません。ですが、投資というリスクを取るうえでは、比較的リスクの低い投資であると言えます。