米マゼンタ、債権者のエリオットと新たな資金確保に向け交渉-関係者

AI要約

米サイバーセキュリティー企業のマゼンタ・バイヤーが収入減少と流動性の問題に直面し、エリオット・インベストメント・マネジメントとの資金提供交渉を進めている。

マゼンタのムーディーズ・レーティングスが流動性の弱さを指摘し、資金注入の重要性が高まっている。

マゼンタは複数のセグメントで事業を展開しており、債権価格も低下している状況が報じられている。

(ブルームバーグ): 米サイバーセキュリティー企業のマゼンタ・バイヤーは、収入の減少と流動性の逼迫(ひっぱく)に直面する中、新たな資金提供を受けるため債権者のエリオット・インベストメント・マネジメントと交渉を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

サイバーセキュリティー関連のソフトウエアを手がける米マカフィーのエンタープライズ事業だったマゼンタについては、ムーディーズ・レーティングスが「弱い流動性プロフィル」を指摘しており、資金注入が極めて重要な課題になっている。

マゼンタのアドバイザーと貸し手との間で交渉が進む中で、貸し手側のアドバイザーである米投資銀行センタービュー・パートナーズと法律事務所アキン・ガンプ・ストラウス・ハウアー・アンド・フェルドは守秘義務契約を結ぶ計画。関係者が部外秘の情報だとして匿名を条件に先週語った。

ムーディーズは17日、マゼンタの格付けを2段階引き下げ「Caa2」に設定。シンフォニー・テクノロジー・グループが率いるコンソーシアムが2021年に同社を買収して以降、「いつプラスのフリーキャッシュフローを生み出せるかという点に加え、収入減少の反転に向けた課題を巡って不確実性がある」と説明した。

マゼンタはトレリックスとスカイハイ・セキュリティーという2つのセグメントの下で事業を展開。両社とエリオット、アキン、シンフォニーにコメントを求めるメッセージを17日に残したが、すぐに返答はなかった。センタービューはコメントを控えた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、28年に満期を迎えるマゼンタの第一順位抵当権付きタームローンの債権価格は額面1ドルに対し60セント、第二順位抵当権付きタームローンは同約33セントとなっている。

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原題:McAfee Successor Magenta in Talks With Elliott for Fresh Cash(抜粋)

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