三菱「パジェロイオ」が160万円~誕生! ファミリー三男坊のコンパクトなSUV【今日は何の日?6月15日】

AI要約

三菱自動車のパジェロイオ誕生の経緯とその特徴を紹介。

パジェロイオが登場する前のパジェロファミリーの歴史を振り返る。

パジェロイオが先代のパジェロジュニアの代替として登場した経緯。

三菱「パジェロイオ」が160万円~誕生! ファミリー三男坊のコンパクトなSUV【今日は何の日?6月15日】

一年365日。毎日が何かの記念日である。本日6月15日は、三菱自動車の「パジェロイオ」が誕生した日だ。三菱は1990年代、RVブームをけん引し大ヒットしたパジェロのシリーズ化を展開。軽のSUV「パジェロミニ」、ミニベースのコンパクトSUV「パジェロジュニア」に続いた第3弾(三男坊)が、専用設計のコンパクトSUVのパジェロイオである。

TEXT:竹村 純(Jun TAKEMURA)

1998(平成10)年6月15日、三菱自動車からコンパクトSUV「パジェロイオ(io)」が発売された。パジェロイオは、RVブームの立役者で大ヒットしたパジェロを中心としたパジェロファミリーのパジェロミニ、パジェロジュニアに続いた三男坊として登場した。

パジェロファミリーの中心は、もちろん乗用車的な快適性を融合させたオフロード4WDとしてRVブームをけん引したパジェロである。1982年に誕生し、それまでの本格オフロード4WDになかった、悪路だけでなく一般路でも快適に走れるお洒落なオフロード4WDという新たなジャンルを開拓。また、パリダカの大活躍もあり空前の大ヒットモデルになった。

続いて1994年に長男の軽SUV「パジェロミニ」、1995年にはミニを拡大した次男坊のコンパクトSUV「パジェロジュニア」がデビュー。パジェロミニは、スズキ「ジムニー」よりやや都会的な雰囲気の軽4WDとしてヒットしたが、パジェロジュニアの販売は苦戦を強いられた。

ジムニーのライバルとして登場したパジェロミニ、「ジムニーシエラ」を意識して登場した次男坊のパジェロジュニア。ジュニアは、コストと開発費を極力抑えるため、パジェロミニのプラットフォームを流用しトレッドを拡大、オーバーフェンダーと太い大径タイヤでSUVらしさを強調したコンパクトSUVだった。

エンジンは、新開発の1.1L 直4 SOHCエンジンを搭載。その他の基本的なメカニズムは、ベースのパジェロミニをベースにして、一般路とオフロードで快適な走行を実現。しかし、パジェロジュニアのプラットフォームを流用してサイズアップしたため、コンパクトSUVとしては室内空間が狭いなど位置付けが中途半端になったために、販売が伸びなかったのだ。

そこで、急遽パジェロジュニアの代替として、1998年のパジェロジュニアの生産終了の3ヶ月後にデビューしたのが、パジェロイオだった。