何km走り続けるのか!新幹線・JR在来線・私鉄有料特急「長距離無停車」トップ5 意外な列車も?

AI要約

特急列車の「特別」な要素が失われつつある現状について述べられている。新幹線と在来線の長距離ノンストップ特急を比較しつつ、長時間停まらずに終着駅を目指す列車の希少性も指摘されている。

新幹線の中でものぞみが最も長いノンストップ区間を持ち、速度と効率性を誇る。しかし、新幹線の特急らしさという観点からは一定の距離を1本の列車がノンストップで走るという要素が欠けている。

貴重な夜行列車「サンライズ瀬戸・出雲」は、新幹線とは異なる魅力を持つ。長時間停車駅がないため、伝統的な特急列車のイメージを残しつつ、長距離ノンストップ運行を実現している。

何km走り続けるのか!新幹線・JR在来線・私鉄有料特急「長距離無停車」トップ5 意外な列車も?

 かつてはその名の通り「特別な急行」の風格があった特急列車。だが、近年は特急といっても「特別」な感じはなくなり、JRでは特急と普通の2種類の列車しかない線区も多い。中には有人駅はすべて停車しているのではないかと思わせるような特急もある。

 「普段使い」を意識して細かく停車するようになっているといえるが、停車駅が少なく速達性を誇り、特急らしい「品格」を示す列車は今どの程度あるのだろうか。かつての「特別」だった特急のように、とにかく停まらずに終着駅を目指す「特急らしい」長距離ノンストップ特急を紹介したい。

■「長距離無停車」はやはり新幹線

 現在、長距離を高速で走る列車といえば新幹線である。停車しない区間が最も長いのは東海道新幹線の「のぞみ」で、新横浜―名古屋間の337.2kmをノンストップで走る。所要時間は1時間15~25分程度だ。次いで長いのが東北新幹線は「はやぶさ」の大宮―仙台間321.5kmで、所要時間は約1時間8分。3番目は上越新幹線「とき」の大宮―新潟間303.6kmで、約1時間7分だ。

 そのほかの新幹線も見てみると、無停車の距離順では山陽新幹線の「のぞみ」広島―小倉間213.5km、北陸新幹線「かがやき」大宮―長野間192.1km、九州新幹線「みずほ」熊本―鹿児島中央間170.5km、北海道新幹線「はやぶさ」新青森―新函館北斗間148.8kmとなる。

 新幹線が長距離を高速で結んでいることがよくわかる。だが、ノンストップの距離は長いものの、スピードが速いだけに昔の特急のように何時間も停車しない、というわけではない。

 では、在来線はどうか。いまや貴重な夜行列車、特急「サンライズ瀬戸・出雲」は長時間停車駅がない。下り列車の場合は浜松を1時12分に発車したのち、5時25分着の姫路まで355.2km、4時間13分にわたりノンストップである。これは「のぞみ」新横浜―名古屋間よりも長く、時間も長い。