ジェーンに元トレーダーへの情報開示命じる-盗まれた秘密巡り米地裁

AI要約

米自己勘定トレーディング会社ジェーン・ストリート・グループは、元トレーダー2人が持ち出したとするインド・オプション戦略の機密情報に関する詳細な裁判資料を2人と共有するよう米連邦地裁から命じられた。

ジェーン・ストリートは情報共有が「さらなる不正利用の手引き」になると主張したが、裁判所はこの主張を退け、元トレーダー2人が裁判で適正に争うためには開示情報へのアクセスが必要だと判断した。

元トレーダー2人とヘッジファンド運営会社のミレニアム・マネジメントは、企業秘密を盗んだ事実を否定し、相互に反訴を提起している。

(ブルームバーグ): 米自己勘定トレーディング会社ジェーン・ストリート・グループは、元トレーダー2人が持ち出したとするインド・オプション戦略の機密情報に関する詳細な裁判資料を2人と共有するよう米連邦地裁から命じられた。

元トレーダーのダグラス・シャデワルド氏とダニエル・スポティスウッド氏、移籍先のヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントを相手取り4月に訴訟を起こしたジェーン・ストリートは、情報共有が「さらなる不正利用の手引き」になると主張したが、退けられた。

マンハッタンのニューヨーク州南部地区連邦地裁のポール・エンゲルマイヤー判事は12日、元トレーダー2人が裁判で適正に争うには、裁判所に開示された情報へのアクセスが必要との判断を示した。

イジー・イングランダー氏率いるミレニアムと元トレーダー2人は、企業秘密を盗んだ事実を否定し、ジェーン・ストリートに対し反訴を提起した。

エンゲルマイヤー判事はこれまで、開示情報へのアクセスをミレニアムの代理人の弁護士だけに制限していた。

関連記事

ジェーン・ストリート、盗まれた秘密開示必要-存在せずとミレニアム

原題:Jane Street Ordered to Give Ex-Traders ‘Roadmap’ of Secrets(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.