米国株にとって状況は「素晴らしい」、好環境継続へ-BofA

AI要約

バンク・オブ・アメリカのスブラマニアン氏は景気は良好であり、米国株は好環境が続くとの見方を示している。

景気減速の懸念があるものの、多くの経済指標は高水準から正常化していると指摘。

同氏は米国株に対して建設的な見方を示す一方、極端な弱気センチメントが出ているとも述べている。

(ブルームバーグ): 高金利が長期化するとの観測から景気減速を懸念する向きもある中、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のサビタ・スブラマニアン氏は景気は良好のようだとし、米国株にとって好環境は続くとの見方を示した。

スブラマニアン氏は12日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、労働市場から製造業や小売売上高に至るまで、一部のデータは軟化しているが、大半の経済指標は景気減速を示唆しているというよりも、むしろ持続不可能なほどの高水準から正常化していると指摘。リセッション(景気後退)あるいはインフレが高止まりする一方で景気が減速するスタグフレーションが起こる確率は10%以下だと述べた。

「足元の状況は、実際には素晴らしいものだ」と同氏は発言。多くの投資家は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や世界金融危機といった「激震的なイベント」の影響を受けてきたため、ネガティブな要素に焦点を絞り過ぎていると、同氏は付け加えた。

「たいていの場合は、ゴルディロックスの様相が見られる」とし、「物事が本当に崖から落ち始めるまで、当社はこの見方を支持する」と語った。

BofAではS&P500種株価指数の年末目標を5400に設定していると、スブラマニアン氏は改めて表明。同氏は米国株に対する建設的な見方を維持しているが、ウォール街のストラテジストらが推奨する株式への資産配分が5月に2年ぶりの高水準に達しており、極端な弱気センチメントはもはやかつてのような追い風ではないと話した。

原題:BofA’s Subramanian Says Things ‘Kind of Awesome’ for Stocks (1)(抜粋)

--取材協力:Jonathan Ferro、Lisa Abramowicz.

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