現役引退した「SL人吉」をJR肥薩線・人吉駅隣りに設置へ 11月18日に公開予定で今後「動態保存」【熊本発】

AI要約

JR九州の観光列車「SL人吉」が2024年3月に現役引退し、人吉市に設置されることが決定した。

SL人吉は人吉駅の隣に設置され、2024年11月18日に公開予定。動態保存も行われ、空気圧縮機を動力源とする。

人吉市は「SL人吉ReBORNプロジェクト」として観光ツアーを企画し、国内外からの観光客を呼び込む計画が進行中。

現役引退した「SL人吉」をJR肥薩線・人吉駅隣りに設置へ 11月18日に公開予定で今後「動態保存」【熊本発】

肥薩線の観光列車で2024年3月に惜しまれつつ現役を引退した「SL人吉」を、JR九州から車体を譲り受ける熊本・人吉市は、人吉駅の隣に設置し、今後、動態保存する考えを明らかにした。

JR九州の「SL人吉」は肥薩線を走る人気の観光列車だったが、車体の老朽化などから2024年3月で現役を引退。地元の熱い声を受けて、JR九州の古宮洋二社長は引退後のSL人吉を人吉市に譲渡することを明らかにしていた。

人吉市によると、SL人吉を人吉駅の隣に設置し、2024年11月18日に公開を予定しているということだ。

また、今後はSL人吉の新しい格納庫も整備し、SL人吉が格納庫と展示スペースを移動する、いわゆる「動態保存」を行う考えを示した。動力源には、これまでの石炭による蒸気の代わりに、コンプレッサーにより圧縮された空気を使う予定だ。

松岡隼人人吉市長:

まずは人吉市に移設したいし、その様子を観光商品として国内外を問わず売り出し、解体・輸送・組み立ての二度とできない体験をしてもらいたい

また人吉市は、蒸気機関車の分解から人吉への輸送、設置までの一連の流れを「SL人吉ReBORNプロジェクト」と題し、観光ツアーを企画。台湾などのインバウンドを中心に、人吉のシンボルとして国内の観光客にもアピールする。

(テレビ熊本)