小型車「スイフト」など生産のタイ工場、スズキが閉鎖する背景事情

AI要約

スズキはタイ子会社の工場を2025年末までに閉鎖すると発表。従業員約800人に再雇用先の支援を行う。

エコカープロジェクトに参加したSMTは工場閉鎖後も車両の輸入を継続し、HV車も投入予定。

SMTの主力車種はスイフトで、23年度の販売実績は国内向けが1万807台、輸出は1272台。

小型車「スイフト」など生産のタイ工場、スズキが閉鎖する背景事情

スズキは7日、タイ子会社のスズキ・モーター・タイランド(SMT、ラヨーン県)の4輪工場を2025年末までに閉鎖すると発表した。世界生産体制の見直しの一環。12年の現地生産開始後、ピーク時は輸出分を含め年間6万台を生産していたが23年度は同7579台にとどまっていた。SMTの従業員は約800人で、工場に関連する人数の内訳は非公表。閉鎖に伴い、生産に関わる従業員については「できる限り再雇用先のあっせんなどの支援を行う」(スズキ)としている。

SMTはタイ政府が07年に発表したエコカープロジェクトにスズキが応募し、承認されたことを受けて11年に設立した。SMTは工場閉鎖後も、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内や日本、インドの工場で生産した完成車を輸入し、タイ国内での販売やアフターサービスを継続する。ハイブリッド車(HV)なども投入する。

SMTの生産車種は小型車「スイフト」など。23年度の販売実績はタイ国内向けが1万807台、輸出は1272台。