大王海運、北越コーポに対する香港ファンドの株主提案に賛成

AI要約

大王海運が北越コーポレーションの株主提案に賛成を決議したことを発表。

オアシス・マネジメント・カンパニーが北越コーポの戦略的業務提携について疑問を持ち、具体性を求める声明を出した。

北越コーポの株主総会は27日に開催予定。

Shinichi Uchida

[東京 10日 ロイター] - 北越コーポレーションの大株主、大王海運(愛媛県四国中央市)は10日、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーが北越コーポの岸本晢夫社長や現任の社外取締役の解任、新たな社外取締役の選任を求めた株主提案について、賛成することを決議したと発表した。

オアシスは、北越コーポが15日に発表した大王製紙との戦略的業務提携について、数値に基づく説明は皆無だとする声明を公表。大王製紙株の削減方針についても具体性を欠くなどとし、今は株式売却を行う適切なタイミングではないと主張した。

共同保有者と合わせ北越コーポ株の約19%(昨年12月)を保有する大王海運は、北越コーポの戦略的業務提携は抽象的な内容に過ぎないなどとして「北越のコーポレートガバナンスの機能不全に対する憂慮は強まるばかり」と主張。オアシスが指摘する北越のコーポレートガバナンス上の問題に関し、同じ認識だとしている。

北越コーポの株主総会は27日に開催予定。