マクドナルド、「ビッグマック」のチキン版で商標権失う-EUで判断

AI要約

マクドナルドは、欧州連合でビッグマックのチキン版の商標権を失いました。

裁判所は、マクドナルドがチキン版の商標を継続的に使用している証拠を提出しなかったと判決しました。

小規模なライバルが訴訟を起こし、マクドナルドは上訴権を持っています。

(ブルームバーグ): マクドナルドは、同社を象徴するハンバーガー「ビッグマック」のチキン版について欧州連合(EU)での商標権を失った。商標の使用は独占的な権利を主張するのに十分ではなかったと裁判所が判断した。

ルクセンブルクにあるEU一般裁判所は、ビーフ・ビッグマックの商標保護は従来通り認めた。チキン製品については、マクドナルドがEU域内で5年間継続して商標をを使用していることを示す証拠を出さなかったとした。

チキン版のビッグマックは米国と英国ではより広く販売されているが、EUではスペシャル版と見なされている。2枚のチキンパティ、特製ソース、レタス、チーズ、ピクルスがゴマ付きバンズに挟まれている。

「マクドナルドが提出した証拠は、特に販売量、標章の使用期間の長さ、使用頻度に関して、これらの商品に関する標章の大々的な使用を示すものではない」と、裁判所は5日に判断を示した。マクドナルドはルクセンブルクにあるEU司法裁判所に上訴することができる。

商標の争奪戦は、アイルランドの小規模なライバルであるスーパーマックが、マクドナルドがEU内でビッグマックの商標で「真正な使用」をしていないと主張したことから始まった。

スーパーマックのマネジングディレクター、パット・マクドナー氏は「世界中の中小企業にとっての重要な勝利だ」とのコメントを出した。

マクドナルドは電子メールで、裁判所の判断は「当社が『BIG MAC』の商標を使用する権利に影響を与えるものではない」とし、「当社の象徴であるビッグマックは欧州中の顧客に愛されている」と付け加えた。

原題:McDonald’s Chicken ‘Big Mac’ Trademark Axed in EU (1)(抜粋)

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