大学内で最先端半導体の分析へ ラピダスと北海道大学が包括連携協定

AI要約

次世代半導体工場建設中のラピダスと北海道大学が協定を結び、半導体の研究開発と人材育成を強化することを発表した。

来春から試作する最先端半導体を評価、分析する拠点を年内に北大内に設置し、30~40人の社員で24時間体制で運営する予定。

ラピダスの社員による北大での出前講義や、共同研究など、両者による協力体制が整備されることが期待されている。

大学内で最先端半導体の分析へ ラピダスと北海道大学が包括連携協定

 次世代半導体工場を北海道千歳市に建設中のラピダス(東京)と北海道大学は6日、半導体の研究開発や人材育成について包括連携協定を結んだ。ラピダスが来春から試作する最先端半導体を評価、分析する拠点を年内をめどに北大内に設置する。

 分析拠点はラピダスが設置し、24時間体制で30~40人の社員で運営する。工場で試作した半導体を原子レベルで分析し、結果を試作工程にフィードバックするという。北大が持つ評価、分析技術の活用も視野に入れる。

 このほか、ラピダスの社員による北大での出前講義や、先端半導体の共同研究も進める。ラピダスの小池淳義社長は「北大生は世界最先端の半導体が世の中に誕生する様子を間近に見られるようになる。人材育成は加速される」と話した。北大の宝金清博総長は「両者で北海道の半導体産業の育成に尽力したい」と話した。(新田哲史)