「トミー ヒルフィガー」のCEOが退任 親会社PVHの24年2~4月期は9%減収

AI要約

PVHコープは、トミーヒルフィガーとカルバンクラインを擁する最高経営責任者の退任を発表した。

リーリッツゴールドマンがトミーヒルフィガーを率いる一方、デイビッドサブマンがPVHヨーロッパCEOを暫定的に務める。

2024年2~4月期決算は増益だったが、欧州の売上高が不振で課題が残る状況だ。

「トミー ヒルフィガー」のCEOが退任 親会社PVHの24年2~4月期は9%減収

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」と「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPVHコープ(PVH CORP以下、PVH)は6月4日、マルタイン・ハグマン(Martijn Hagman)=トミー ヒルフィガー グローバルおよびPVHヨーロッパ最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。同氏は引き継ぎのため、当面はアドバイザーとして同社に残るという。

今後は、リー・リッツ・ゴールドマン(Lea Rytz Goldman)=トミー ヒルフィガー グローバル・プレジデントが同ブランドを率いる。PVHヨーロッパについては、後任が正式に決定するまで、デイビッド・サブマン(David Savman)PVH最高サプライチェーン責任者が暫定的にCEOを務める。

ステファン・ラーソン(Stefan Larsson)PVH CEOは、「16年にわたり、当社に多大な貢献をしてくれたマルタインに感謝する。当社の欧州事業を、市場をリードする収益性の高いマルチブランドビジネスに育ててくれたキーパーソンだ。その後を引き継ぐデイビッドは、中期的な事業戦略“PVH+ プラン(PVH+ Plan)”全体を率いるなど、重要な役割を果たしている」と語った。

2024年2~4月期は見通しを上回る結果に

今回の人事と同日に、PVHは2024年2~4月期(第1四半期)決算を発表。売上高は前年同期比9.5%減の19億5190万ドル(約3064億円)、EBIT(利払前・税引前損益)は同3.2%増の2億510万ドル(約322億円)、純利益は同11.3%増の1億5140万ドル(約237億円)と減収増益だった。

地域別に見ると、北米とアジアの売り上げは堅調だったものの、欧州が不調で全体の重しに。ブランド別に見ると、「トミー ヒルフィガー」の売上高は同9.9%減の10億1330万ドル(約1590億円)、「カルバン・クライン」は同0.1%減の8億8680万ドル(約1392億円)だった。