電動化時代におけるプレミアムの姿「レクサス RZ」【最新国産新型車 車種別解説 LEXUS RZ】

AI要約

レクサスの新しい電気自動車SUVであるRZは、豪華で洗練された外観と内装を持ち、力強い走行性能も兼ね備えている。

RZはトヨタbZ4Xと共通のプラットフォームを使用しながらも、ボディサイズやスタイリングなど独自の要素が多く取り入れられている。

RZの乗り心地は快適であり、広い室内空間と使いやすいリヤゲートが特徴となっている。

電動化時代におけるプレミアムの姿「レクサス RZ」【最新国産新型車 車種別解説 LEXUS RZ】

SUV車のラインナップも多い「レクサス」ブランドだが、初めて純粋な電気自動車SUVとして登場したのが「RZ」。ベースはトヨタbZ4Xと共通ながら、ボディはワイド化されダイナミックで迫力あるスタイリング。インテリアはレクサスらしい洗練された上質な空間が提供されている。滑らかで力強い走行性能も含め、ラグジュアリーSUVと言える。

REPORT:渡辺陽一郎(本文)/山本晋也(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:新 唯

レクサスはトヨタの上級ブランドで、海外市場でも積極的に販売されるため、SUVも豊富に揃えている。日本国内で売られるレクサスの約半数がSUVだ。その中でRZは、SUVであり、なおかつレクサスでは最初のエンジンを搭載しない純粋な電気自動車でもある。プラットフォームなどは、基本的にはホイールベースの数値も含めてトヨタブランドのbZ4Xと共通だが、相違点が多く注目ポイントも豊富だ。

RZのボディサイズは、全長が4805mm、全幅は1895mmと大柄で、bZ4Xに比べると115mm長く35mmワイドだ。フロントマスクはスピンドルグリルを発展させた形状で、独特の迫力が伴う。ボディサイドは、空気抵抗を軽減させながら、走行安定性を向上するダイナミックな形状となっている。内装はインパネからドアパネルに掛けて、ドライバーを包み込むようなデザインだ。運転席に座ると正面に備わるTFT液晶式メーターとカラーヘッドアップディスプレイが目に入る。その左側には大きな14インチのタッチディスプレイオーディオが装着される。インパネの上面などには柔らかいパッドも使われ、装飾類もレクサスらしく上質だ。

運転姿勢はというと、座面と床の間隔が少なめのため、手足を少し伸ばす感じになる。床下に駆動用リチウムイオン電池を搭載するため、床が少し持ち上げられているからだ。後席も同様だが、足元空間が広いため窮屈には感じない。身長170cmの大人が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握り拳3つが入り、ハリアーなどを上回る余裕がある。リヤゲートを寝かせたため、荷室高はあまり高くないが、荷室床面積は広い。また、リヤゲートのヒンジが前寄りに装着されているため開閉時に後方へ張り出しにくく、狭い場所でも荷物を出し入れしやすいのはメリットだ。