圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート

AI要約

首都圏の高速道路で近年、渋滞が激化しているポイントの一つが、圏央道と中央道が交わる「八王子JCT」です。2023年のお盆シーズンには、ここを先頭とした圏央道内回りの渋滞48.9kmが、全国最長を記録。外回りも同様で、2024年ゴールデンウイークも激しく混雑しました。

この原因は中央道の山梨方面にあることが分かっています。中央道下り、相模湖IC付近の上り坂を先頭に車列が圏央道の内・外回りへと延びている状況が見られ、圏央道で八王子JCTを通過する人や、東京方面へ向かう人にも影響しています。

一般道を経由して、八王子JCTを避けられるルートがいくつか存在します。

圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート

 首都圏の高速道路で近年、渋滞が激化しているポイントの一つが、圏央道と中央道が交わる「八王子JCT」です。2023年のお盆シーズンには、ここを先頭とした圏央道内回りの渋滞48.9kmが、全国最長を記録。外回りも同様で、2024年ゴールデンウイークも激しく混雑しました。

 この原因は中央道の山梨方面にあることが分かっています。中央道下り、相模湖IC付近の上り坂を先頭に車列が圏央道の内・外回りへと延びている状況が見られ、圏央道で八王子JCTを通過する人や、東京方面へ向かう人にも影響しています。

 しかし、一般道を経由して、八王子JCTを避けられるルートもあります。

 八王子JCTの北側で、その拠点となるのが「あきる野IC」です。ここから、中央道の八王子IC付近(国道16号左入橋交差点)までを直線的に結ぶ高規格道路「新滝山街道」(7.0km)を経由すれば、線形的にも八王子JCT経由よりショートカットになります。

 新滝山街道はもともと、並行する国道411号の混雑緩和だけでなく、圏央道における八王子市街地へのアクセス道路として整備された経緯があります。2013年の全線開通後、あきるのIC~国道16号間の所要時間は、国道411号経由の約28分から約14分に半減されました。

 八王子IC付近まで行けば、八王子駅へ向かう「ひよどり山道路」、相模原へと南下する国道16号「八王子バイパス」(いずれも元有料道路)など、選択肢がかなり広がります。

 一方、圏央道の八王子JCT南側で、同JCTを避けるルートの拠点になるのが「高尾山IC」です。ここには、国道20号「八王子南バイパス」が接続しています。といっても八王子南バイパスは今まさに整備中のため、効果は限定的です。

 高尾山ICから山を越えて町田街道までの2.6kmを一気に直結する「浅川トンネル」は、八王子南バイパスの中で最も早く2010年に開通しています。ただし町田街道まででは、中央道も八王子バイパスも遠く、目的地が八王子市内であれば、場所によっては使える、といったくらいでしょう。

 町田街道から先の八王子南バイパスは細切れに暫定開通しているのみです。2026年までには、未開通部がつながり5km先の北野街道まで1本の道になる予定ではあるものの、2024年5月には関係者間の連絡調整会議でトンネル工事の難航が伝えられています。

 最終的に八王子南バイパスは、日野市の国道20号「日野バイパス」とつながる予定。そうなれば、日野バイパスに接続している中央道の国立府中ICと、高尾山ICが直結となり、八王子JCTの迂回路としても本領を発揮することになります。

 そもそもの八王子JCT-圏央道の渋滞要因である、中央道下りの相模湖IC付近については、交通容量を増やす付加車線の設置工事も進められています。しかしながら、八王子JCTや圏央道の容量自体も大きくはなく、渋滞緩和につながるかは未知数です。自分に合った迂回路を把握しておいて損はないかもしれません。

 ちなみに、圏央道では東名高速と交わる海老名JCTも渋滞ポイントとして知られますが、こちらでも、海老名JCT北側の圏央厚木ICから新東名・東名の静岡方面にショートカットする国道246号バイパス「厚木秦野道路」の建設などが進んでいます。