【速報】阪神高速の料金上限「630円」アップ 80億円増収見込みも60億円を「都心迂回割引」に投下

AI要約

阪神高速の利用料金改定について

長距離料金の値上げと都心部を迂回するルートの割引導入

料金改定が渋滞緩和にどのような影響をもたらすか注目

【速報】阪神高速の料金上限「630円」アップ 80億円増収見込みも60億円を「都心迂回割引」に投下

6月1日から阪神高速の利用料金が変わりました。

今回の改定は大きく分けて長距離料金の値上げと都心部を迂回するルートを利用する場合の割引の導入です。

これまで阪神高速はETCのついた普通車で走行した場合、距離が32.3キロまではその距離に応じて料金が変動し、それ以上はどこまで走っても上限の1320円でした。

しかし、1日からは走行距離が51.7キロまで料金が変動し、それ以上に走行した場合の上限が1950円に引き上げられます。

この料金改定で阪神高速は、およそ80億円の増収を見込んでいるということですが、そのうち60億円を投じて行うのが「都心迂回割引」などの導入です。

これまでは都心を迂回するルートの方が距離が長い分料金が高くなっていましたが、割引が適用されたことで「迂回ルート」も「最短ルート」と同じ料金になりました。

国が算出している「渋滞損失時間」ランキングでは、神戸線の西宮IC~第二神明接続部の西行きの車線が都市高速部門で全国1位となっていて、渋滞緩和対策が急がれていました。

阪神高速は、東大阪市の「中野」から高速に入り兵庫県明石市の「大久保」で高速を降りた場合、都心部の「神戸線」を利用する最短ルートでは「95分」かかるのに対し、中国自動車道などを迂回すると渋滞を避けられ、より早い「88分」で到着すると試算しています。

料金はどちらも「2140円」です。(ETC普通車)

阪神高速の吉田光市社長は4月の社長会見で「都心部の渋滞緩和に料金体系を活用することで渋滞緩和につなげていきたい。ネットワークが着実に進展している中で、ネットワークを賢く使うことを料金面からもサポートしていく」と話しました。

長距離料金の値上げと都心部を迂回するルートの利用割引の導入以外にも深夜に利用する車両を2割引きにするなど、渋滞の緩和に向けて様々な料金改定を行う阪神高速。

今後実際にどのような影響が出るのか、注目されます。