歓迎と批判、与野党真っ二つ トランプ氏有罪評決 米

AI要約

トランプ前米大統領の有罪評決を受け、米政界は与野党で真っ二つに分かれた。与党民主党は法の支配が守られたと歓迎し、一方野党共和党は司法の政治利用だとトランプ氏擁護に回った。

バイデン大統領の陣営は、トランプ氏は法を犯しても罰を受けることはないと誤解し、有罪判決を受けた人物でも大統領選に出馬できるため、トランプ氏を投票で排除すべきだと述べた。

一方で、共和党のジョンソン下院議長は、裁判が民主党支持の州で行われ、民主党が対立政党の指導者を罪に仕立てたと批判し、米史に残る恥ずべき日として非難した。

 【ワシントン時事】トランプ前米大統領の有罪評決を受け、米政界の反応は与野党で真っ二つに分かれた。

 与党民主党が「法の支配が守られた」(下院幹部)と歓迎する一方、野党共和党は「司法の政治利用だ」(同)と一斉にトランプ氏擁護に回った。

 バイデン大統領の選挙陣営は声明で、「ドナルド・トランプは法を犯しても罰を受けることはないと誤認してきた」と指摘。有罪判決を受けた人物でも大統領選には出馬できるため、「トランプを大統領執務室から締め出す方法は依然として投票しかない」とし、11月の大統領選でバイデン氏に投票するよう促した。

 一方、共和党のジョンソン下院議長は声明で「米史に残る恥ずべき日だ」と糾弾。裁判が民主党支持の傾向が強いニューヨーク州で行われたことを踏まえつつ、「民主党は対立政党の指導者をばかげた罪状で有罪に仕立てた」と批判した。