南ア総選挙、与党ANCが過半数割れの公算 開票始まる

AI要約

南アフリカで行われた総選挙の開票作業が始まり、過半数を獲得できなければ政治が不安定化する可能性がある。

ANCの得票率は42.3%、民主同盟は26.3%、経済的解放の闘士は8.1%と報告されている。

次期大統領は新たに選ばれる見込みであり、ANCが第1党を維持するか注目されている。

南ア総選挙、与党ANCが過半数割れの公算 開票始まる

Alexander Winning Kopano Gumbi

[ミッドランド(南アフリカ) 30日 ロイター] - 南アフリカで29日に投票が行われた総選挙は開票作業が始まった。アパルトヘイト(人種隔離)政策の廃止以降、30年間政権を維持してきたアフリカ民族会議(ANC)は過半数を割り込む公算が大きくなっている。

選挙管理委員会によると、開票率10%の段階でANCの得票率は42.3%、最大野党で親ビジネスのリベラル系「民主同盟(DA)」は26.3%、急進左派の「経済的解放の闘士(EFF)」は8.1%となっている。

ANCが過半数を獲得できなければ、他党と政権協定を結ぶことを余儀なくされ、政治が不安定化する恐れがある。

次期大統領は新たに選出された議会から選ばれる。ANCは第1党を維持する見込みで、党首のラマポーザ氏が大統領の座にとどまるとみられるが、選挙結果が振るわなければ党内で指導権争いが生じる可能性もある。