韓国、3月出生児が初めて2万人割れ…今年の出生率0.6人台か

AI要約

3月の出生児数が前年比減少し、特に釜山、慶尚北道、全羅北道では粗出生率が4人を下回った。

1-3月期の合計特殊出生率が0.76人で減少し、年間合計特殊出生率が0.6人台に落ちる可能性が高まっている。

少子化が進み、人口は53カ月連続で自然減少しており、過去最低の出生率が懸念されているが、増加する可能性もある。

韓国、3月出生児が初めて2万人割れ…今年の出生率0.6人台か

29日、韓国統計庁の「3月人口動向」によると、市・道別出生児数は1年前に比べて世宗(セジョン)を除いていずれも減少した。特に、人口1000人当たりの出生数である粗出生率は、釜山(プサン、3.9人)、慶尚北道(キョンサンブクド、3.9人)、全羅北道(チョンラブクド、3.7人)の3地域で4人を下回った。

1-3月期の合計特殊出生率(女性1人が一生産むと期待される平均出生児数)は0.76人で、前年同期(0.82人)比0.06人減少した。2月に続き、3月の出生児数も2万人を下回った。2月と3月の場合、今年初めて2万人台を下回った。

さらに懸念される点は、年間合計特殊出生率が「0.6人台」に下落する可能性が高くなったという点だ。子供を産む計画がある夫婦は1~3月の出産を好む。保育園や幼稚園で子供が同年代より小さくないことを望むからだ。しかし、今年1-3月期に過去最低の出生率を記録し、昨年(0.72人)より低い0.6人台に入る可能性が占われている。統計庁は昨年12月に発表した将来人口推計で、今年の年間合計特殊出生率を0.68人(中位シナリオ基準)と見通している。

ただ、まだ挫折は早いという指摘も出ている。統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は「エンデミックの影響で2022年8月以降、しばらく婚姻件数が増えたが、この部分がまだ出生児数に反映されていない」と話した。婚姻件数は出生児数に2年ほど先行する指標だ。当時増えた婚姻件数が2年後の今年下半期から出生児数の増加につながれば、合計特殊出生率が「0.68人」より増える可能性があるという意味だ。

一方、少子化が進み、人口は53カ月連続で自然減少した。3月の死亡者数は1年前より2205人(7.6%)増加した3万1160人で、出生児数(1万9669人)より1万1491人多かった。