【ミャンマー】軍政の閣僚1人退任、経済関連の要職歴任

AI要約
ミャンマー軍事政権がアウンナインウー氏の退任を承認アウンナインウー氏は国軍出身で経済関連の要職を歴任アウンナインウー氏は日本とも関わりが深い経済関係者
【ミャンマー】軍政の閣僚1人退任、経済関連の要職歴任

 ミャンマー軍事政権は27日、「国家統治評議会(SAC)議長室相(2)」に指名していたアウンナインウー氏(61)の退任を承認したと発表した。理由は明らかにしていない。同氏は国軍出身で、民主化が進んだ2010年代に投資企業管理局(DICA)のトップなどを務め、21年2月の軍事クーデター以降も経済関連の要職を歴任していた。

 SACはクーデター後に発足した国軍の最高意思決定機関で、軍政トップのミンアウンフライン総司令官が議長を務める。「SAC議長室相」は今年に新設されたポストで、アウンナインウー氏を含む4人が指名されていた。

 アウンナインウー氏はクーデター直後、投資・対外経済関係相に指名された。以降は◇商業相=22年8月~◇第1連邦政府相=23年9月~◇SAC議長室相(2)=24年1月~――を歴任した。軍政の27日付の発表では、「SAC議長室相(3)」だったとされている。

 アウンナインウー氏は10年代の投資誘致に尽力し、日本とも関わりが深かった。クーデター後の21年12月の会見では、政府開発援助(ODA)の新規事業や日本企業による投資を呼びかけた。日本からの新規投資はほぼ停滞している。

 同氏は今年1月、経済特区(SEZ)中央委員会のトップとして、中国が支援するチャウピューSEZの深海港開発の調整も担っていた。

 SACは同日、財務・計画副大臣だったマウンマウンウィン氏の退任も承認した。