中国首相、サムスン電子李在鎔会長と40分個別に面談

AI要約

中国の李強首相が韓国を訪れ、サムスン電子の李会長と会談。中国政府はサムスン電子を支援し、李首相はビジネスサミットに参加する予定。

李首相と李会長は20年ぶりの再会で、中国への投資協力拡大を歓迎。新産業分野への投資を促進し、サムスンは中国で発展を続ける意向。

李会長は過去に中国の高官との人的ネットワーク構築に努め、中国で好まれる企業を目指している。

中国首相、サムスン電子李在鎔会長と40分個別に面談

韓日中首脳会議出席に向け26日に韓国を訪れた中国の李強首相が李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長と会った。

サムスン電子によると、この日韓国に到着した李首相はソウルの大統領室で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と面談した後、ソウル市内のホテルで午後4時30分ごろから李会長をはじめとするサムスン電子経営陣と会い40分ほど対話をした。

李会長は李首相に、「コロナ禍時期にサムスンとサムスンの協力会社が危機を克服できるよう助けてくれた点に深く感謝する」と話した。中国政府は2020年のコロナ禍後にサムスン電子の中国出張社員に向けたチャーター便の運航許可、西安封鎖期間中のサムスン電子半導体工場の生産中断防止などを支援した。

李首相は27日に韓日中首脳会議後のビジネスサミットに参加して演説した後、韓国主要企業の最高経営責任者(CEO)らとあいさつを交わす予定だ。今回の訪韓中に韓国内企業のうちサムスン電子だけ別途に面談を用意したという。

李首相は2005年に当時浙江省書記だった習近平氏が訪韓する際に秘書長として同行し、サムスン電子の水原(スウォン)・器興(キフン)事業所を訪問して李会長と会っている。今回は19年ぶりの再会となった。

李会長もかなり前から中国の高官と人的ネットワーク構築に努めてきた。2013年に中国のボアオフォーラム理事として活動しながら習近平主席と厚い関係を蓄積してきたほか、2015年には訪韓した汪洋中国副首相と会った。

一方、この日中国国営新華社通信などによると、李首相は「サムスンなど韓国企業が続けて対中投資協力を拡大し中国の新たな発展がもたらす新しい機会をさらに多く享受することを歓迎する」と話した。続けて先端製造、デジタル経済、人工知能、グリーン発展、バイオ医薬など新産業分野の追加投資を促した。これに対し李会長は「サムスンは中国で発展を堅持するものであり、中国国民に好まれる企業になるよう努めるだろう」と話したと新華社は伝えた。