米、27年までの国防用レアアース国内供給網確立にめど=国防次官補
米国は2027年までに国内レアアース供給網を確立する見通しを示した。
レアアースはグリーンエネルギー産業や兵器用磁石に使用される金属で、米国は中国を超える供給網構築を目指している。
オーストラリアは米国にとって重要な鉱物の国内供給源として位置づけられており、鉱山開発業者に資金調達の機会を提供している。
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Melanie Burton
[オーストラリア、パース 22日 ロイター] - 米国防総省のローラ・テイラー・ケール次官補(産業基盤政策担当)は22日、米国は2027年までに国防ニーズを満たすための国内レアアース供給網を確立できるとの見方を示した。
レアアースはグリーンエネルギー産業や兵器用磁石に使用される金属で、米国は世界最大の供給国である中国を超えるレアアースの世界的な供給網の構築を推進してきた。
テイラー・ケール次官補は、パースで開催された鉱業関連の会合で、「われわれは2027年までに米国の防衛要件を満たせる、鉱山から磁石までの持続可能なサプライチェーンという目標を達成する予定だ」と述べた。
オーストラリアは、国防生産法に基づき、カナダ、英国とともに、米国にとって重要な鉱物の国内供給源に分類されており、米国はオーストラリアの鉱山開発業者に資金調達の機会を提供してきた。