レバノン ヒズボラ所有の通信機器の爆発 「イスラエルが少なくとも15年前から計画」と米報道

AI要約

イスラエルが15年前から計画していた通信機器爆発作戦が実行されたレバノンで、ヒズボラのメンバー所有の機器が被害を受けた。

作戦にはペーパーカンパニーや爆発したポケットベルの製造が関与し、CIAは一般市民のリスクを理由に後ろ向きだった。

アメリカ国務省はテロ組織への対抗は適切だが、民間人を標的にする作戦は正当ではないと指摘している。

レバノンでシーア派組織「ヒズボラ」のメンバーが所有する通信機器が相次いで爆発したことについて、イスラエルが少なくとも15年前からこうした作戦を計画していたと、アメリカメディアが報じました。

アメリカABCテレビは19日、アメリカ政府の情報当局者の話として、通信機器を爆発させた今回のような作戦について、「イスラエルが少なくとも15年前から計画し爆発したポケットベルの製造に関わった」と報じました。

「作戦にはペーパーカンパニーが使われ、合法的な会社を隠れ蓑にしてボケベルを製造していた」としています。

また、情報当局者は今回のような作戦について、「CIA=アメリカ中央情報局は一般市民へのリスクが高いことから、採用に後ろ向きだった」とも話したということです。

今回、爆発によって周囲にいた子どもが死亡するなどしたことについて問われたアメリカ国務省のミラー報道官は「一般論」と断ったうえで、「テロ組織と戦うことはどの国にとっても適切な行為だが、いかなる作戦においても民間人は正当な標的ではない」と指摘しています。