ハリス氏、中絶規制巡りトランプ氏非難 ジョージア州で女性死亡報道

AI要約

ジョージア州で人工妊娠中絶手術が遅れ女性が死亡した報道を受け、ハリス副大統領は中絶の規制を非難。

報告書によると、アンバー・ニコル・サーマンさんが中絶薬を服用した際に死亡し、予防可能だったと結論。

ハリス氏は最高裁判事の指名が原因としてトランプ前大統領を非難し、中絶禁止や制限の動きに懸念を示す。

ハリス氏、中絶規制巡りトランプ氏非難 ジョージア州で女性死亡報道

[ワシントン 17日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は17日、南部ジョージア州で人工妊娠中絶手術が遅れ女性が死亡していたという報道を受け、同州が中絶を規制していなければ防げたとし、共和党候補トランプ前大統領を非難した。

米調査報道機関のプロパブリカは16日、ジョージア州で少なくとも2人の女性が中絶関連の医療を受けられずに死亡していると報じた。

プロパブリカが報じた州委員会の報告書によると、アンバー・ニコル・サーマンさん(28)は2022年8月に中絶薬を服用した際に合併症を発症し死亡。報告書は「アトランタ郊外の彼女の病院には治療に十分な設備が整っていたが、深刻な感染症に苦しんだ」とし、サーマンさんの死は「予防可能」だったと結論付けた。

ハリス氏は連邦最高裁が22年に覆したロー対ウェイド(1973年の人工妊娠中絶の権利を認めた判決)に言及し、「ローが覆された際にわれわれが恐れていたことが起きた」と指摘。「トランプ氏の行動の結果だ」と非難した。

ロー対ウェイドを覆す判断を下した最高裁判事のうち3人はトランプ氏が大統領在任中に指名していた。

22年の最高裁判断以降、ジョージア州など十数州が中絶の禁止や制限に動いている。