イスラエル首相、北部住民帰還を戦争目標に追加

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相は、北部でのハマスとヒズボラとの紛争に関する新たな目標を発表。避難住民の安全な帰還を含む。

ハマスによる奇襲以来、ヒズボラとイスラエル軍は交戦。数百人が死亡し、数万人が避難を余儀なくされている。

国防相は軍事行動が帰還の唯一の方法と述べ、状況の深刻さがうかがえる。

【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は17日、イスラム組織ハマス(Hamas)との紛争における達成目標を拡大し、ハマスと同盟するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)との交戦が続いているイスラエル北部に、避難住民を無事に帰還させることを含める方針を示した。

 イスラエル首相府は声明で「政治・安全保障内閣は今夜、戦争の目標を更新し、北部住民の安全な帰還を含める」と発表した。

 昨年10月のハマスによるイスラエル奇襲以降、ヒズボラとイスラエル軍は国境越しにほぼ毎日交戦している。ヒズボラ側は、同盟するパレスチナを支援するための作戦だとしている。

 これまでにレバノン側ではヒズボラの戦闘員を中心に数百人が、イスラエル側では民間人と兵士数十人が死亡している。また国境の両側で数万人が、自宅からの避難を余儀なくされている。

 イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は16日、訪問中の米国特使に対し、「軍事行動」のみが「イスラエル北部のコミュニティーが家に戻るための唯一の方法」と述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News