【タイ】ボイラー製造ジェタベック、日本法人設立

AI要約

タイの蒸気ボイラー製造メーカーのジェタベックが日本法人を新宿区に設立同社はバイオマスボイラーを主力製品とし、環境に配慮した製品展開を行っている日本国内においてもバイオマス資源の活用が可能であり、需要が高まっていると見込む

 タイで工場用の蒸気ボイラーを製造するジェタベックは9日、東京都新宿区に日本法人ジェタベックジャパンを設立したと発表した。同社製品の販売や設置、メンテナンスを手がける。

 ジェタベックジャパンの資本金は3,000万円。6月24日付で設立した。ジェタベックはこれまで、木材などのバイオマス資源を燃料とするバイオマスボイラーの展開拡大に力を入れてきた。バイオマスボイラーは木質ペレットやチップ、建築廃材など多種多様なバイオマス資源を高効率で燃焼できる特徴を持つ。

 同社のバイオマスボイラーは、空冷式ステップグレートという階段格子を使用して多様な燃料を均一に燃焼させられるほか、水管・煙管を組み合わせ、ボイラー効率と熱出力を高められる特徴がある。温室効果ガスの削減量を2国で分け合う「二国間クレジット制度(JCM)」について日本の環境省が行う設備補助事業でも、同社製品がタイの食品工場で導入された実績がある。蒸気量は2~20トン時まで幅広く対応し、短納期・低価格での提供を可能としている。

 ジェタベックは同製品について、日本企業から多くの引き合いがあったと明かし、日本法人設立で製品提供が可能になったという。同社は、日本国内の木材資源や廃材、廃棄物などのバイオマスはいまだ活用の余地が大きいと説明。バイオマス資源を有効に活用し、クリーンな熱エネルギーを製造できる高効率バイオマスボイラーの需要が今後ますます高まっていくと予想している。