大坂なおみ「このゴスロリ・ウェアは私にとって鎧のようなもの」 日本のサブカルファッションで全米オープンを戦う

AI要約

全米オープンでの大坂なおみの新しいウェアについて語られた記事。デザイナーが日本のサブカルチャー「ゴスロリ」に着想を得てデザインしたリボン付きのスタイルや、大坂の体調や自信に対するコメントが紹介されている。

大坂のウェアは夜の試合用のブラックと昼の試合用のグリーン、2つのバージョンがある。ナイキとのコラボでオーダーメイドのウェアを着用する大坂は、85位の世界ランクでも参加し、自身のコンディションや自己認識について悩みを抱えつつも、ファッションが自信を取り戻す一助になることを期待している。

大坂は日本のフリルやリボンにインスパイアされたデザインを選び、女の子らしいスタイルに惹かれる理由や、ニューヨークのコートでそのスタイルをクールに表現することについて答えている。

大坂なおみ「このゴスロリ・ウェアは私にとって鎧のようなもの」 日本のサブカルファッションで全米オープンを戦う

8月26日に開幕したテニスの全米オープン。大坂なおみ(26)がニューヨーク・クイーンズのコートに姿を現したとき、彼女にはたくさんのリボンがついているだろう。

まずジャケットの背中に大きなリボンがひとつ。そしてウェアには、4段のフリルの上にリボンが結ばれ、シューズも小さなリボンつきだ。

このスタイルを手がけたデザイナーのユン・アンは、コンセプトを練る際、大坂にこう尋ねたという。

「ずばり教えて。あなたがいま夢中になっているものは何? おかしいアイデアなんてないんだから、なんでも言ってちょうだい」

大坂の答えは、日本のサブカルチャー「ゴスロリ」だった。

そうやって完成した大坂の全米オープンのウェアには2つのバージョンがある。夜の試合用のブラックと、昼の試合用のグリーンだ。

アンは2018年からナイキとコラボしており、ナイキは今大会でひとりの選手だけ、つまり大坂だけにオーダーメイドのウェアの着用を認めた。

大坂は2018年と2020年に全米オープンのタイトルを取ったが、現在は世界ランク85位。今大会はワイルドカード(主催者推薦)で出場している。

出産を経て今年1月にコートに戻ってきた彼女は、復帰後の不調についてオープンに語っている。「いまの私の最大の問題は、負けが続いていることではなく、自分の体が自分のものではないように感じていることです」と、大坂は先日インスタグラムに投稿した。

全米オープンへの抱負や新しいウェアに込めた思いについて大坂に聞いた。

──リボンはあなたのアニメ愛にインスパイアされたものですか?

インスピレーションを得たのは間違いなく日本です。たとえば原宿とか。初めて日本に行ったとき、たくさんのフリルやリボンを目にしたのを覚えています。

──とても女の子らしいデザインですね。なぜそのようなスタイルが好きなのですか?

コートにいるときは、自分が女の子っぽいとは思いません。でも私が、きれいでかわいいものに惹かれる傾向があるのは事実。それに、ここニューヨークでは、それを強調するのはとてもクールなことだと思います。ここでのテニスコートはステージのようなものだから。

──最近、自分の体ではないように感じていると投稿しましたが、このウェアが自分らしさを取り戻してくれると思いますか?

もちろん、その日のコンディション次第ですが、自信のレベルという点では、自分がいいと思っているウェアを着ると、間違いなく快適に感じます。それはファッションがもたらす魔法のようなもの。全米オープンでこのウェアを着たら、変身するように感じると思います。