サッカー元イングランド代表監督、エリクソン氏が死去 76歳

AI要約

サッカー元イングランド代表監督のスベンゴラン・エリクソン氏が76歳で死去。末期がんとの闘病生活を経て自宅で家族に見守られながら息を引き取る。

エリクソン氏はイングランド代表監督としてデビッド・ベッカム、ウェイン・ルーニーらの「黄金世代」を率い、W杯やEUROに参加。PK負けなどの苦い経験も。

クラブチームの監督としても活躍し、UEFAカップ、リーグ優勝など数々のタイトルを手にした。

サッカー元イングランド代表監督、エリクソン氏が死去 76歳

(CNN) サッカー元イングランド代表監督のスベンゴラン・エリクソン氏が26日、長い闘病の後に死去した。76歳だった。同氏の代理人がCNNに確認した。

声明によれば、エリクソン氏は同日午前、自宅で家族に見守られながら息を引き取ったという。

今年1月、同氏は末期がんを患っていると告白。余命は「約1年」だと語っていた。その後、同氏に対してサッカー界の元同僚をはじめとする世界中の人々から支援の声が数多く寄せられた。

これより前、CNNはエリクソン氏に近い情報筋から、同氏がすい臓がんと診断されたとの情報を得ていた。

エリクソン氏は元妻と現在のパートナーとの間に子どもが1人ずついる。子どもたちは同氏の死後声明を出し、父親の死を悼むのと同時に闘病中支援してくれた人々に感謝の言葉を贈った。

エリクソン氏はイングランド代表監督を務めた経歴が最もよく知られている。外国人監督がイングランド代表の指揮を執るのは同氏が初めてだった。

エリクソン氏は俗に言うイングランドの「黄金世代」を率い、2回のワールドカップ(W杯)や欧州選手権(EURO)に出場。当時の代表チームはデビッド・ベッカム、ウェイン・ルーニー、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、リオ・ファーディナンドといった選手たちを擁した。

エリクソン氏の下、イングランドはEURO2004と06年W杯の準々決勝で2度にわたりポルトガルにPK負けを喫した。

クラブチームの監督としては、30代前半で母国スウェーデンのクラブIFKヨーテボリを現在のUEFAヨーロッパリーグの前身、UEFAカップ優勝に導いている。

その後ポルトガルの名門ベンフィカの監督を務め、2度のリーグ優勝などを果たした。

イタリアでも複数のクラブを率いたが、とりわけラツィオで黄金時代を築き、00年にはセリエAのタイトルを獲得。コッパ・イタリアなどのカップ戦でも優勝を飾った。