ガザ地区で乳児がポリオ感染 戦争で医療施設が破壊され予防接種受けられず

AI要約

イスラエルとハマスの衝突により、衛生環境が悪化の一途をたどるガザ地区で、ポリオ感染が確認された。

パレスチナ自治政府の保健相によると、戦争の影響で予防接種を受けられなかった10カ月の乳児が感染した。

国連は95%以上の子どもに2回のワクチン接種を促し、ポリオまん延を防ぐための人道的な一時停戦を求めている。

ガザ地区で乳児がポリオ感染 戦争で医療施設が破壊され予防接種受けられず

 イスラエルとハマスの衝突により、衛生環境が悪化の一途をたどるガザ地区で、感染症のポリオが確認されたとパレスチナの保健相が明らかにしました。

 パレスチナ自治政府のアブ・ラマダン保健相は17日、ガザ地区の乳児がポリオに感染したことが確認されたと発表しました。乳児は生後10カ月で、戦争によりガザ地区のほとんどの医療施設が破壊されたため、予防接種を受ける機会がなかったということです。WHO(=世界保健機関)によりますと、過去25年間、パレスチナでポリオの感染例はありませんでした。

 国連は、ポリオまん延を避けるためには子どもたちの少なくとも95%に2回のワクチン接種が必要になるとして、人道的な一時停戦を求めています。

 ポリオは麻痺を引き起こす感染力の強い疫病で、特に5歳未満の子どもが感染する危険性が最も高いとされています。(ANNニュース)