民主ハリス氏が猛追 共和トランプ氏に焦り

AI要約

米大統領選まで5日という異例の状況下で、現職バイデン大統領の撤退後、ハリス副大統領とトランプ前大統領の激しい選挙戦が展開されている。

支持率の拮抗が続く中、ハリス氏がトランプ氏を猛追し、激戦7州での優劣が見極められている。

バイデン氏の撤退により世代交代が起こり、ハリス氏は議会襲撃事件などを巡りトランプ氏を批判し、支持を広げつつある。

民主ハリス氏が猛追 共和トランプ氏に焦り

 【ワシントン共同】米大統領選の投開票まで5日で3カ月。現職バイデン大統領(81)の異例の撤退後、2日に民主党候補指名を確定させたハリス副大統領(59)と、返り咲きを狙うトランプ前大統領(78)の短期決戦となる。有権者の新たな期待を受けるハリス氏が、優勢を保ってきたトランプ氏を猛追。暗殺未遂事件で国民の同情を引き寄せたトランプ氏は焦りも見せ始めた。

 政治サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、全米での支持率平均はトランプ氏47.7%、ハリス氏46.5%と拮抗。激戦7州では、トランプ氏が東部ペンシルベニア州など5州で5.5~2.0ポイント優位。ハリス氏は中西部ミシガン州で2.0ポイントリードし、中西部ウィスコンシン州は互角の争いだ。

 高齢不安が顕著になったバイデン氏が7月に撤退し、世代交代したことで民主党の悲愴感は霧散した。ハリス氏は、議会襲撃事件などで起訴されたトランプ氏を元検事として指弾。イメージ戦略も好調で、若者の支持も広がる。