ハマス指導者殺害で多数拘束 イラン、情報機関当局者ら 米紙

AI要約

イランでハマスの最高指導者ハニヤ氏が殺害された事件で、イラン当局が関係者を拘束したことが報じられた。

拘束された関係者には革命防衛隊管理下の施設の職員も含まれており、諜報部門が捜査を進めている。

モサドの関係者がイラン国内にいる可能性が指摘され、当局は出入国者履歴の調査を行っている。

 【イスタンブール時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は3日、イランでイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が殺害された事件で、イラン当局が情報機関の高官や軍当局者ら20人以上を拘束したと伝えた。

 ハニヤ氏が暗殺された首都テヘラン北部にある精鋭軍事組織「革命防衛隊」管理下の施設の職員も含まれる。

 同紙によれば、革命防衛隊の諜報(ちょうほう)部門が捜査し、実行犯につながる情報などを収集。殺害後、当局は施設関係者全員を軟禁下に置き、携帯電話などの電子機器を押収したほか、過去数カ月間の監視カメラの映像分析や滞在者リストのチェックを行っているという。

 さらに同紙は、当局が殺害に関与したとみられるイスラエル対外情報機関モサドの関係者が今もイラン国内にいるとみて、空港での出入国者履歴で不審者の洗い出しを進めていると報じている。