伊ベネチア、入場料の試験導入は「成功」 29日間で4億円の収益

AI要約

イタリア北部の観光都市ベネチアが観光客数を制限するために導入した入場料の試験的導入が成功し、予想を上回る収益をもたらした。

導入された入場料は29日間で5ユーロであり、合計361万8114人が予約し収益を上げた。また、地元住民や労働目的の人、学生など一部は入場料の支払いを免除された。

日帰り観光客の動向や入場者数の変化、地元住民の反応などを踏まえて今後の入場料制度の展開が検討されている。

伊ベネチア、入場料の試験導入は「成功」 29日間で4億円の収益

ベネチア(CNN) 「水の都」として知られるイタリア北部の観光都市ベネチアは、観光客数を制限する対策を実験する中で導入した一時的な入場料について、成功だったと評価した。

ベネチア市長によると、同市では4月25日~7月14日の任意の29日間に5ユーロ(約840円)の入場料と予約制度を試験的に導入。これにより242万5310ユーロ(約4億円)の収益がもたらされた。導入当初の予想収益は約70万ユーロだった。

合計361万8114人が予約し、うち139万8084人はホテルに宿泊したため支払いが免除された。そのほか労働を目的とした人や学生、住民は入場料の支払いを免除されている。

同市がデータを分析したところ、日帰り観光客は日曜日よりも土曜日を好み、入場料を導入した29日間のうち、2023年4月30日に記録された最高訪問者数に達した日はなかった。さらに「入場料導入日」に同市を訪れる人の数は徐々に減少していったという。

現地のCNN取材班によると、地元住民は、混雑は続いているものの人出は通常より明らかに少ないと感じている。

入場料制度は7月14日に正式に終了したが、市長室は繁忙期に入場料を復活させるかどうかは今後決定すると述べた。正式な日付はまだ発表されていない。