「妻だけファーストクラス」に腹を立て、牧師が機内で妻を暴行

AI要約

米アラスカ航空の機内で、キリスト教プロテスタントの牧師が妻に暴行したとして、連邦捜査局によって罪に問われている。

妻は過去にも夫から虐待を受けたと証言しており、事件はファーストクラスの席のアップグレードをめぐる口論から始まった。

ホームバーグ容疑者は妻の頭を殴るなどの暴行を認め、警告を受けるも反省の色を見せなかった。

事件は空港で連邦捜査官によって処理され、妻は過去にも暴力を振るわれていたと証言。ホームバーグ容疑者は事件の経緯を説明しつつ、自分は暴力的ではないと主張している。

結局のところ、事件を目撃した警官の介入で事態は収束。ホームバーグ容疑者は裁判を待つことになる。

妻の傷つきやすい過去やホームバーグ容疑者の挙動から、事件は一夫一妻制や家庭内暴力といった問題にも焦点を当てる必要がある。

「妻だけファーストクラス」に腹を立て、牧師が機内で妻を暴行

米アラスカ航空の機内で、キリスト教プロテスタントの牧師が妻に暴行したとして、連邦捜査局によって罪に問われている。妻は、過去にも夫から虐待を受けたと証言している。【Rikako Takahashi/BuzzFeed Staff】

英インデペンデント紙によると7月2日、ロジャー・アラン・ホームバーグ・シニア容疑者(75)と妻は、福音派の会合に参加するため、シアトル発アンカレッジ行きのアラスカ航空便に登場していた。エコノミー席を購入していたが、妻だけが座席をファーストクラスにアップデートしたことに、容疑者は腹を立てたという。

ファーストクラスにいた別の乗客は、ホームバーグ容疑者は妻に「どうやってアップグレードしたんだ」と強い口調で詰め寄っていたと証言している。妻は「私はゴールドポイント会員だから」と答えたという。

ホームバーグ容疑者は、エコノミークラスとファーストクラスを複数回行き来し、妻と口論を繰り返した。中指を立てたり、妻の頭に腕を振り下ろしたりしたように見えたという。

妻の席の前には、たまたま非番の警官が乗り合わせていた。騒ぎを察した警官が仲裁に入り、「これ以上やるなら手錠をかける」とホームバーグ容疑者に伝えた。警官は、ホームバーグ容疑者が妻の頭を殴ったことを認めている。

その後、テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港で、連邦捜査官と空港警察がホームバーグ容疑者を連行した。同紙が入手した訴状によると、妻は「夫から虐待を受けた過去がある」と話した。昨年9月には、ホームバーグ容疑者の暴行により指の骨が折れたという。

ホームバーグ容疑者は「妻の注意を引くために、通りすがりに妻の頭をたたいた」と当局に説明。妻だけがファーストクラスにアップグレードしたことに腹を立てたのは認めたが、「自分は暴力的な人間ではない。妻を傷つけるつもりもなかった」と供述している。