バイデン大統領、出馬辞退促す動きに「私はどこにもいかない」

AI要約

米民主党のジョー・バイデン大統領は、選挙戦を最後まで戦うと支持者に訴えた。

バイデン氏は党内からの候補者差し替え要望にも撤退せず、結束を呼びかけた。

世論の動向を踏まえ、数日以内に選挙戦継続の可否を判断するとの危機感も示されている。

 【ワシントン=池田慶太】米民主党のジョー・バイデン大統領(81)は3日、11月の大統領選について支持者に宛てたメッセージで、自身が同党の候補者としたうえで「最後まで選挙戦を戦う」と訴えた。テレビ討論会で精彩を欠いたことに党内から候補者の差し替えを求める声が公然と上がる中、撤退しない考えを重ねて強調した。

 米メディアによると、バイデン氏は陣営関係者を集めた電話会議でも「私はどこにもいかない」と述べ、結束を呼びかけた。この日は党議会指導部や民主党の州知事らと相次いで接触し、6月27日のテレビ討論会以降に広がる高齢不安の解消に奔走した。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、バイデン氏は数日以内に国民を納得させられなければ、選挙戦を継続できなくなるとの危機感を側近に伝えた。CNNもバイデン氏が周囲に「今後数日が重要」と語ったと伝えた。世論の動向を踏まえ、選挙戦継続の可否を検討するものとみられる。

 バイデン氏に出馬辞退を促す動きは3日も相次ぎ、民主党の大口献金者で動画配信大手ネットフリックス創業者のリード・ヘイスティングス氏は同紙に候補の差し替えが必要との考えを示した。