イラン大統領選、5日に決選投票 保守・改革派一騎打ち、投票率焦点

AI要約

イラン大統領選は5日、19年ぶりの決選投票が行われる。首位だった改革派のペゼシュキアン元保健相と保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長が争う。

決選投票は全国の投票所で午前8時から行われ、投票率の高低が結果に影響する可能性がある。

ジャリリ氏は固定票を見込む一方、ペゼシュキアン氏は浮動票が流れる可能性があり、外交姿勢にも影響を与える可能性がある。

イラン大統領選、5日に決選投票 保守・改革派一騎打ち、投票率焦点

 イラン大統領選は5日、19年ぶりの決選投票を迎える。6月末の第1回投票で得票数が首位だった改革派のペゼシュキアン元保健相(69)と、2位で保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長(58)が一騎打ちで争う。大勢は6日中に判明する見通しだ。結果次第で、保守強硬派の政権が近年進めてきた中国・ロシアへの接近を続けるか、欧米との対話にかじを切るか、外交姿勢が変わる可能性がある。

 決選投票は5日午前8時から全国の投票所で行われる。投票時間は原則午後6時までだが、投票率を上げるために数時間延長される可能性が高い。投票が終了次第、開票作業が始まる見込み。

 焦点は投票率だ。ジャリリ氏は保守強硬路線の体制に近い民兵組織など岩盤支持層の固定票が見込める一方、目立った支持組織を持たないペゼシュキアン氏は、市民の関心が高まり投票率が上がれば、浮動票が流れるとみられる。