比軍、南シナ海での反撃を容認 中国の攻撃的な補給妨害受け

AI要約

フィリピン軍のブラウナー参謀総長は、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、同等の反撃を容認する方針を示した。

中国がアユンギン礁で補給に向かったフィリピン軍を攻撃し、兵士1人が重傷を負った事件があり、緊張が高まっている。

マルコス大統領は緊張緩和を指示し、武力衝突への懸念がある中で状況を注視している。

 【マニラ共同】フィリピン軍のブラウナー参謀総長は4日の記者会見で、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、自衛のために同等の反撃を容認する方針を明らかにした。中国の攻撃的な妨害を受けた措置。武力衝突に至る恐れも高まりそうだが、マルコス大統領から緊張緩和を指示されたとも述べた。

 南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)のフィリピン軍拠点周辺では6月17日、補給に向かった複数のフィリピン軍ゴムボートを中国側が刃物で突き刺して破裂させ、中国のボートの衝突で兵士1人が指を切断する重傷を負った。中国は「臨検」を行ったとし、分解収納していた銃7丁も強奪した。