ユダヤ人墓地2カ所で墓石176基に被害 米シンシナティ

AI要約

オハイオ州シンシナティでユダヤ人の墓地2カ所で176基の墓石が破壊される被害が発生

破壊された墓石は1800年代にまでさかのぼるものもあり、犯行は6月下旬から7月初めにかけて行われたとみられる

全米で反ユダヤ主義の事案が増加しており、容疑者不明のままFBIや警察が捜査を進めている

ユダヤ人墓地2カ所で墓石176基に被害 米シンシナティ

(CNN) 米オハイオ州シンシナティにあるユダヤ人の墓地2カ所で、176基の墓石が倒されたり破壊されたりする被害に遭ったことがわかった。現地のユダヤ人の団体が明らかにした。

現地のユダヤ人墓地の団体「JCGC」などの声明によれば、2カ所の墓地の墓石の多くが倒されたり半分に割られたりした。墓石の一部は1800年代にまでさかのぼる。

声明によれば、墓石に対する破壊行為は6月25日から7月1日までの間に起きたと考えられている。被害が発覚したのは今月1日の午前だった。

米連邦捜査局(FBI)やシンシナティ警察などが捜査を行っている。今のところ、容疑者は不明。

米国では全土で反ユダヤ主義の事案が増加している。ユダヤ系団体の名誉毀損(きそん)防止同盟(ADL)の直近のデータによれば、2022年から23年にかけて、そうした事案は140%増加し、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲後、「劇的」な増加をみせた。同団体は1979年から反ユダヤ主義の事案について情報収集を行っている。