米、インフレ鈍化基調に復帰 来年末に2%目標達成も FRB議長

AI要約

米FRBのパウエル議長は、欧州中央銀行主催の会合で、米国のインフレ鈍化について議論した。

パウエル氏は来年のインフレ率が2%台前半から半ばで推移し、2%目標を達成する可能性があると述べた。

利下げ判断に関しては、経済や労働市場の堅調さを踏まえ、インフレ鈍化への確信を得るまで慎重に対応する考えを示した。

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2日、ポルトガルで開かれた欧州中央銀行(ECB)主催の会合で、パネル討論に参加した。

 米国の物価動向に関し、最近の指標を踏まえ「インフレ鈍化の道に戻っている」との見解を明らかにした。

 また、来年のインフレ率が2%台前半から半ばで推移すると予想。目標の2%を「来年末」にも達成する可能性があると見通した。

 パウエル氏は利下げ判断に関し、米経済や労働市場が堅調さを保っているため「時間をかけることができる」と説明。持続的なインフレ鈍化への「一層の確信を望んでいる」とし、まずは経済指標を見極める姿勢を強調した。