ロシアで米WSJ記者の初公判 「非公開」審理に批判の声

AI要約

アメリカの有力紙記者がロシアでスパイ行為の罪で起訴され、初公判が非公開で行われた。ロシア当局は記者がCIAの指示で機密情報を収集したと主張している。

アメリカメディアは審理の不透明さを批判し、証拠がオープンにされる可能性は低いと指摘している。記者の身柄交換の交渉も行われているが、アメリカ大使館は批判している。

次回の裁判は8月13日に予定され、有罪となれば最長で禁錮20年が科される可能性がある。

ロシアで米WSJ記者の初公判 「非公開」審理に批判の声

ロシア当局にスパイ行為の罪で起訴されたアメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記者の初公判が26日、「非公開」で開かれました。密室での審理に批判の声が上がっています。

ウォール・ストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビッチ記者はロシア当局にスパイ行為の罪で起訴され1年以上勾留が続いています。

ロシアメディアなどによりますと26日、初公判が非公開で開かれ、審理は継続となりました。

ゲルシュコビッチ記者が一貫して無罪を主張しているのに対し、ロシアの検察当局は26日、「CIAの指示で軍事企業の機密情報を収集していた証拠がある」と記者団に述べました。

一方、アメリカメディアは秘密裁判のため証拠がオープンにされる可能性は低いとの見方を示していて、審理の不透明さを批判しています。

両国間で身柄の交換に関する交渉も行われているとみられますが、在ロシアのアメリカ大使館は、「記者を交渉材料にするのはやめるべきだ」と批判しました。

次回の裁判は8月13日に予定されていて、有罪となれば、最長で禁錮20年が科される可能性もあります。