イスラエル軍…ハマスのラファ旅団は「壊滅に近づいている」、ガザ診療所の空爆で死者計500人に

AI要約

イスラエル軍がガザのハマス勢力に対する攻撃を続行し、ハマスの壊滅を試みていることが明らかになった。

ハレビ参謀総長とネタニヤフ首相は戦況について異なる見解を示しており、戦闘継続の姿勢を見せている。

一方、ガザの保健当局は市の診療所が空爆を受け、被害が拡大していることが報告されている。

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファの戦況について、イスラム主義組織ハマスのラファ旅団が「壊滅に近づいている」とするヘルツィ・ハレビ参謀総長の評価を明らかにした。23日夜に現地を視察した際に述べた。

 発表によると、ハレビ参謀総長は、殺害したハマス戦闘員の数などを根拠に「非常に高いレベルの実績を上げた」と指摘。ハマスの旅団壊滅について「戦闘集団として機能しなくなることを意味する」と述べ、ハマス掃討の任務継続を命じた。イスラエル紙エルサレム・ポストによると、ラファ旅団は四つの大隊で構成されているという。

 ベンヤミン・ネタニヤフ首相も23日、ラファの戦闘について「激しい段階は終わりに近づいている」と述べたが、24日には国会で、人質の全員解放とハマス排除を達成するまで戦争はやめないと改めて強調した。

 一方、ガザの保健当局は24日、北部ガザ市の診療所が空爆を受け、救急搬送部門の責任者が死亡したと発表した。昨年10月のガザでの戦闘開始以来、数は500人に達したという。